ここでは、デジタルマイクロスコープの価格相場をご紹介しています。
デジタルマイクロスコープを「接眼レンズの代わりにモニター上へズーム映像を映し出す顕微鏡」と定義すれば、その種類や性能が実に多岐にわたるため、相応に価格もバラバラです。そのため、価格相場を知りたい場合には、デジタルマイクロスコープの利用目的や要求する性能水準を明確にした上で、ニーズにマッチした製品群に絞り込んで目を通す必要があります。
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用途や求める性能を基準に価格相場を分ける
デジタルマイクロスコープは、主に性能面の違いにより製品間の価格が大きく異なります。1台数千円で購入できる小中学生向けの製品もあれば、1台1000万円近い研究機関向けの製品もあります。
そのため、デジタルマイクロスコープ「全体の価格相場」を求めることには、あまり大きな意味がありません。まずは用途や求める性能水準を明確にし、いくつかの段階に分けて価格相場を見ていく必要があります。
価格相場の段階としては、例えば次のようなカテゴリが想定されます。
- 小中学生向けの簡素な製品
- 高校生・大学生の研究レベルに耐えられる製品
- 一般的な企業における観察・分析に適した製品
- 専門的な研究機関における研究・分析に適した製品
仮に以上の4段階に分け、それぞれの価格相場をイメージしてみましょう。
※デジタルマイクロスコープは中古品も多く流通していますが、当ページでは新品の価格を基準に相場を考察しています。
1.小中学生向けの簡素な製品
価格相場
小中学生向けの簡素なデジタルマイクロスコープの場合、2,000~10,000円程度が相場となるでしょう。
性能レベル
倍率は最大500倍程度が一般的。画像出力時の画素数は30万画素数ほどです。本体とモニター(パソコン、タブレット、スマートフォンの画面を含む)をUSB接続して画像を出力するタイプが一般的です。
想定される主な用途
小学生の夏休みの自由研究、理科に興味のある小中学生の趣味など。美容サロンなどにおける顧客の頭皮観察、買取業者における簡単な宝石鑑定などでも活用されることがあるようです。
2.高校生・大学生の研究レベルに耐えられる製品
価格相場
高校生や大学生の研究レベルに耐えられるマイクロスコープの場合、10,000~100,000円程度が相場となるでしょう。
性能レベル
倍率は最大2,000倍程度で、画素数は300万画素ほどが一般的。標準倍率が低い機種でも、オプションレンズを使用すれば最大倍率を引き上げられるタイプもあります。モニターとの接続方法はUSBやHDMIなど。モニター付きタイプも販売されています。
想定される主な用途
機種や研究対象にもよりますが、理系の高校生・大学生の学習・研修などに適しています。一般企業の研究開発等に耐えられる製品も少なくありません。
3.一般的な企業における観察・分析に適した製品
価格相場
一般的な企業における観察・分析に適したマイクロスコープの場合、数十万円~200万円程度が相場となるでしょう。
性能レベル
倍率は最大7,000倍程度で、画素数は300万~500万画素ほど。多彩な測定機能が搭載されている他、現場の用途に応じて様々なオプションを選択できます。
想定される主な用途
一般的な企業における観察・分析に適している他、機種によっては専門機関における研究・開発にも十分に耐えられます。
4.専門的な研究機関における研究・分析に適した製品
価格相場
専門的な研究機関における研究・分析に適したマイクロスコープの場合、200万円~が相場となるでしょう。中には1000万円近い高額な製品もあります。
性能レベル
倍率や画素数は「一般的な企業における観察・分析に適した製品」と同レベルですが、2Dや3Dの自動画像連結機能やオンラインリモート操作機能を搭載するなど、性能面・機能面ではハイエンド水準となります(機種によります)。
想定される主な用途
半導体、基盤、樹脂、食品、化粧品などの一般的な企業における観察・分析だけではなく、医学分野などの専門的な研究にも十分に対応可能です。
アクティブウェーブのデジタルマイクロスコープとは
アクティブウェーブ株式会社が提供するデジタルマイクロスコープは、高性能でありながらコストパフォーマンスの高い製品です。
このデジタルマイクロスコープの魅力は、細かい部分までクリアに映し出すことができる高解像度カメラと、高倍率で高い性能を持つレンズにあります。具体的には、500万画素の高品質カメラを装備しており、レンズと組み合わさることで、非常に高い解像度の画像を得ることができます。
レンズについては、最大7000倍の倍率をカバーし、40種類以上からお客様のニーズに合わせたレンズを選ぶことが可能です。
加えて、このデジタルマイクロスコープは多機能性にも優れており、2D計測やハレーション除去などの基本機能から3D計測機能、自動形状計測に至るまで、様々なニーズに応えられる幅広い機能を使うことができます。
エントリーレベルからハイエンドモデルまで、幅広い仕様の中から、お客様の要求に応じたデジタルマイクロスコープの選択が可能で、あらゆる詳観察ニーズに応えることができる製品です。
デジタルマイクロスコープについて、詳細を知りたい方は「デジタルマイクロスコープとは」という記事をご確認してください。
【まとめ】目的に合った価格帯の製品を選びましょう
用途・性能水準に応じて4つの段階に分け、それぞれの価格相場などをご紹介しました。
ご紹介した段階のうち、とりわけ多くのニーズが想定されるカテゴリは「3.一般的な企業における観察・分析に適した製品」となるでしょう。仮にこのカテゴリの製品を求めるのでしたら、価格相場は数十万円~2oo万円ほど。目的に合った製品選びの参考にしていただければ幸いです。