実体顕微鏡とは?基礎知識や用途について解説

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実体顕微鏡とは、どのような顕微鏡でしょうか?

小中学校で使用経験がある方も、記憶が薄れている方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、実体顕微鏡の基礎知識を中心に、用途や活用方法などをわかりやすく解説していきます。

実体顕微鏡とは?

実体顕微鏡とは、小さな物体をそのままの状態で立体的に観察することができる顕微鏡です。

異なる角度から物体を見ることができるため、物体の奥行きや立体構造をより詳細に理解することが可能になります。

この特性は、生物の細胞や組織、さらには電子部品など、さまざまな分野での観察に役立ちます。

実体顕微鏡には、光路が二本あることが特徴で、これにより左右の目で異なる像を捉えることができます。

その結果、見ている物体が立体的に感じられます。

実体顕微鏡は、低倍率(5~50倍程度)で使用されることが多く、肉眼では捉えられない小さな物体を、立体的に観察することができます。

使用方法も簡単で、観察したい試料をステージプレート上に置き、適切な光源と接眼レンズの調整を行うだけです。

ズーム機能を用いれば、倍率をシームレスに上下可能で、観察範囲を変更することができます。

試料の立体的な観察が必要なあらゆるシーンで、実体顕微鏡は大きな役割を果たしています。

実体顕微鏡の用途

生物学

実体顕微鏡は、生物学において必要不可欠なツールです。

細胞の構造や組織の観察、生物の発生過程の詳細な分析に利用されます。

特に、大きめの標本や小さな生物の解剖作業においてその価値を発揮します。

生物の構造を立体的に観察することで、生物をより深く理解する手がかりとなります。

材料科学

材料科学の分野では、実体顕微鏡が表面構造の分析や破壊検査に用いられます。

金属、合成樹脂、セラミックスなど、様々な材料の微細な表面状態を観察し、材料の品質改善や新素材の開発に寄与します。

また、微細な加工が施された部品の検査にも欠かせません。

教育・研究

教育現場や研究機関では、実体顕微鏡が観察や実験の教材として広く活用されています。

生徒や学生が直接、生物標本や各種材料を観察することで、科学的探究心を養うと共に、実際の研究方法を学ぶ機会となります。

低倍率から中倍率にわたる幅広い観察が可能で、初学者から上級者まで幅広く対応できるのが特徴です。

まとめ

本記事を通して、実体顕微鏡についての基本的な知識とその用途を理解していただけたことと思います。

以下に、ポイントをまとめます。  

  • 実体顕微鏡は、立体的な観察が可能な顕微鏡で、生物学、材料科学、教育など多岐にわたる分野で利用されます。
  • 光路が二本あることで、左右の目で異なる像を捉え、立体視を実現します。
  • 低倍率(5~50倍程度)での使用が一般的で、肉眼では捉えられない微細な世界を立体的に観察できるため、非常に役立ちます。

この記事が実体顕微鏡についての理解を深めるきっかけになれば幸いです。

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