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デジタルマイクロスコープと電子顕微鏡の違い

電子顕微鏡とデジタルマイクロスコープはそれぞれに得意とする観察分野が違います。それぞれの特徴や使い勝手などを知らないで選んでしまうと、意図に沿った観察ができないかもしれません。今回はデジタルマイクロスコープと電子顕微鏡の特徴や違いについて紹介しています。どちらを導入すべきか迷っている方は参考にしてください。


デジタルマイクロスコープと電子顕微鏡の特徴

デジタルマイクロスコープとは
デジタルマイクロスコープは実は私たちの生活になくてはならない存在です。自動車や半導体、医薬品など幅広い製造・生産の分野で活用されています。
そんなデジタルマイクロスコープは「デジタルカメラが搭載された顕微鏡」です。対象物をモニター越しに観察する方法を指します。大画面に映し出せるので、複数人がリアルタイムに観察可能。情報の共有がしやすくなり、スピーディーに情報の把握ができるのがデジタルマイクロスコープの特徴です。

電子顕微鏡とは
通常の顕微鏡であれば対象物に光を照射し拡大するのが一般的。しかし、電子顕微鏡は光ではなく電子・電子線を照射し拡大する顕微鏡です。電子線の波長は可視光線の波長よりも短いため、通常の顕微鏡では見られないような原子レベルの対象物も電子顕微鏡なら観察できます。
ただし、電子線の安定した照射には、顕微鏡内を真空状態に保たなければなりません。専門の部屋が必要になることもあります。また、電子顕微鏡は大ぶりで高額なのも難点。小型電子顕微鏡の開発が少しずつ進んでいるものの、市販されている電子顕微鏡は数百万円以上から数億円するものが大半です。


デジタルマイクロスコープと電子顕微鏡の違い

リアルカラー観察による違い
観察の際、対象によってはリアルカラーを出せた方がやりやすいケースもあります。電子顕微鏡は原子レベルまで拡大した観察ができますが、リアルカラーでの観察は困難です。一方、デジタルマイクロスコープはデジカメが搭載されている顕微鏡。対象物をリアルカラーで拡大して投影できます。また、デジタルマイクロスコープのレンズ次第では、人が実際に見た色彩と同じカラーを表現することも可能。金属のサビや粒子異物などが色の情報だけで判断できます。

対象物に合わせた観察の柔軟さの違い
電子線を照射して観察する構造上、電子顕微鏡の中は真空状態です。そのため、電子顕微鏡は水や油分などの前処理をしなければなりません。対象物によっては電子の影響で破壊されてしまう可能性もあります。また、電子顕微鏡はチャンバーに挿入できない対象物は観察できません。
デジタルマイクロスコープであればレンズを対象物に近づけての観察が可能。大きな対象物であっても拡大しての観察ができます。さまざまな観察シーンにおいて柔軟に対応できるのがデジタルマイクロスコープのメリットです。


それぞれの用途にあったものを選ぼう

電子顕微鏡は原子レベルまで対象物を拡大できるのが特徴。デジタルマイクロスコープはリアルなカラーで対象物が見られるのが特徴です。一概にどちらかが優れているということはありません。
どんな観察をしたいのかによって、適切な機器を選ぶことが大切です。デジタルマイクロスコープや電子顕微鏡のどちらにすべきか迷ったら、まずは機器の特徴をしっかり把握したうえで選びましょう。

 

※参照元:デジタルマイクロスコープを"観つける"【デジ観る】 (https://www.degimiru.com/)